« アロハウィーク ! 2 | トップページ | ウェスタンシャツ »

ミステリーの美女

週間のご無沙汰です。なんてこと!「リッチなバケーションでした!」なんて言いたいところですが、ちょっと怪我をしていました。ミシンで布ならぬ指を縫ってしまいました。20年以上洋裁に携わって初めての経験です。おまけに折れた針が指の中に。臆病者の私にはちょっと大事でした。たかが指一本されど…です。何をするにもいつもより時間がかかります。皆さん、ミシンを掛けるときは、くれぐれも針の下に指を持っていかないように!って当たり前ですけど。

さて今回は、お得価格で手に入れた“シルクシフォンを、パーティドレスに”がテーマでした。しかし、考えてみると、これまで私のワードローブにそのような優雅なアイテムが加わったことはものの一度もありません。だいたい、そんなパーティー何処であるんだ!やはりこれはリアルに考えても始まらない。そこで、ちょっと空想してみることにしました。

じとじとと、雨の多いこんな夏には、涼しい部屋で読書が私の定番。とくに舶来もののミステリーは、お手軽に旅気分が味わえるエンターテインメント。そんな架空の登場人物にドレスを着せてみましょう。

やっぱり優雅なドレスにはイギリスのミステリーです。ステロタイプの登場人物。大富豪、冒険家、女優、作家、何をしているかわからないような有閑階級の人々。執事、メイド、庭師、料理人etc。重厚で陰気くさいお屋敷、ディナーに招かれた人々。もったいぶったサービスで饗される不味そうなご馳走。スノッブな会話。そこへ、招かれざる客が…。日本が舞台になるととたんに嘘っぽくなる設定が、イギリス物にはとてもよく似合います。

招かれざる客は…たとえばお屋敷の放蕩息子。その腕にぶら下がるフィアンセ。ほろ酔い気分で登場です。

さてさて、ドレスのモデルはこのフィアンセに決まりです。ゴージャスな金髪にグラマラスなボディ。アメリカ人で、自称女優。頭が悪くてはすっぱで傲慢。だけどウルトラ級のセクシー美女。想像できませんか?よくあるミステリーのキャラクターの一人です。こうしたキャラクターって、怪しそうに見えて、物語の本質には全然関係なかったり、一番最初に殺されちゃったり。大抵はお飾り的な設定です。でも、何故か昔から憧れのポジションでした。現実にはあり得ないポジション、白人特有のバタくさい美貌にくらくらです。

Photo 白い肌を透かす極薄のシルクシフォン。

Photo_2 深くカットした大胆な胸元。豊かな胸が今にも…。なんて。

気取った席にはふさわしくない、大胆でラフなデザインで、客人達を挑発します。Photo_3

ちょっとだまし絵みたいなテクニック。一枚の布をただ結んだみたいに見えますが、実は結構複雑な作りです。

Photo_4

Photo_6 背中も大胆に見せて。肩のドレープから、長い腕がすんなりと伸びて。

一陣の風が彼女のスカートをひらひらと舞上げて…  

でも実際には、同色のアンダードレスを着ています。夏用のさらっとした裏地。ウエストを締め付けないから、とっても涼しい、ほんとは実用的なドレスに仕上がりました。

一方、グラマーでもゴージャスでも、金髪でもない日本のおばさん、これをどこに着ていこう?やっぱり江ノ島か?熱海か?

さて、8月も半ば。なんだか消化不良のきらいもあるけれど、そろそろ季節も変わり目です。次回からは秋を迎える服。手始めはウエスタンシャツです。   Coming  soon

|

« アロハウィーク ! 2 | トップページ | ウェスタンシャツ »

ノベルスのコスチューム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ミステリーの美女:

« アロハウィーク ! 2 | トップページ | ウェスタンシャツ »