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ドルマンスリーブ

本日は、曇り空、しっとりした秋の日和です。秋は行事の多いシーズン、衣装屋さんも多忙です。そこで、超特急、簡単プルオーバーのご紹介。今回は作り方付き!

作るのはドルマンスリーブのニットです。ドルマンスリーブとは、袖付けがウエストラインまで広がって、袖口に向かって細くなる形のこと。わかりにくいですね。形にするとこんな感じです。187 デザインによっては、見頃と袖をつなげて裁てるので、難しい袖付けを省けます。その昔、トルコで生まれたデザインです。動きやすく、着脱が簡便。兵士が騎乗中風になびいて勇壮な印象を与えるのに一役買っていたそうです。ネットで調べて初めて知ったのですが、なるほどと納得するエピソードですね。最近、この形のカットソーなどをよく見かけます。先人の知恵は、ラフで大人っぽいアイテムとして、現代に生かされているわけです。

さてさて作り方です。素材はニット。しなやかなものがお勧めです。無地でもいいですが、見頃の中心がバイアスになるので、ボーダーなど方向のある柄物もお勧め。裁ち方によって、面白い表情が生まれます。今回はリブニットを使用したので、袖口と裾も共布ですが、ジャンパー用などとして売られているリブニットとの組み合わせでも大丈夫です。

Photo 型紙がこちら。あららら、これじゃあ全然わからないかなあ?仕方がないので言葉で説明。まず、底辺が袖口です。長さは30センチ。中央に垂線を引きます。65センチ。これが地の目および肩線です。この垂線から、左に70度右に68.5度計って、長さ53.5のラインを引きます。左側が後ろ中心、右が前中心になります。後ろ中心から直角に25センチ前中心から直角に24.5センチのラインを引きます。これが裾です。垂線の頂点から、後ろ中心側に15センチ垂線上に11センチ、前中心側に24センチ結んだラインが襟ぐりになります。 袖口と裾を結んだ丸印のラインが、袖下です。前後同じラインが書ければ、目分量で大丈夫。片側を引いたら、もう片方は写しましょう。

縫製はいたって簡単です。中表に2枚あわせた生地を、地の目にあわせてカットしたら、前中心と後ろ中心を接ぎ合わせます。肩線で中表に折って、袖下を縫い合わせます。後は好みの幅のリブを、袖口、裾、襟ぐりに付けるだけです。リブの伸縮性によって、また、使用した見頃生地によって違いますが、それぞれ80から90パーセントくらいの長さのリブを伸ばしながら付けます。袖丈や着丈はこのリブの幅によって変わります。襟のリブを幅広にすると、また違った印象になります。

出来た!ご家庭でも一日で出来る簡単ニットです。183 おわかりいただけたでしょうか?やっぱりわかりにくかったですね。ごめんなさーい。

もし、作りたいけどわからないところがある、っていう方がいたら、今回だけ特別に、質問を受け付けます。リンクのコスチューム三番地のHPからメールしてください。ちょっとお待ちいただくかも知れませんが、お返事します。

さて次回は、秋冬用のトレンチコートのご紹介です。

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