日記・コラム・つぶやき

甘い瓶

朝夕、涼しくなりました。夕餉の向こうで虫の音も聞こえます。秋ですねえ。

秋と言えば食欲。夏の疲れも癒えた頃、なんでも美味しい危険な季節。気を付けなくちゃ。

なのに…最近凝ってしまった物の一つに、ジャム作りがあります。書店で見つけたかわいいレシピ本購入をきっかけに、数ヶ月、切らすことなく作り続けています。林檎、苺、夏みかん、エトセトラ…季節ごと、一番安い時をねらって、チャレンジしています。

今回は桃ジャム。レシピはなくてもどうにかなるはず。だって、大抵のジャムは、果物とお砂糖とレモン汁で出来ているから。もちろん、ハーブを入れたりスパイスを入れたり、いろんなアレンジはありますが、シンプルに作った方が、手作り感があります。市販品には大抵、香料なんかが入っているので、本来の果物の味とは少し違います。

自己流ですが、作り方のご紹介しちゃいます。

材料 桃 2個 砂糖 桃の重量の20% レモン汁 大さじ1

まず、桃の皮を剥いて、適当な大きさにカット。(煮込むときにつぶしてしまうので、そんなに小さくしなくても大丈夫。)

カットした桃の重さを量って(果汁も一緒に)20%の重量の砂糖とレモン汁を加える。

このまま3時間以上寝かせる。すると、水分が沢山出ます。これを火にかけて、とろとろになるまで煮るだけです。Photo 始めは強火、煮立ってきたら弱火にしてあくをすくい、弱火からとろ火でゆっくり、焦がさないように煮詰めます。

果物によって果汁の量が違ったり、糖度も違うので、煮詰める時間や、砂糖の量は、ものによって調整しますが、基本的にはみんな同じ方法で作れちゃいます。(ただし、柑橘系のマーマレードは違います。気を付けて。)

Photo_2 こんな風に、へらを通して、道が出来るようになったら、出来上がり。硬さはお好みですが、ちょっと緩いかなってあたりで火から下ろした方が失敗がありません。冷めると少し硬くなります。

いただき物の高級ジャムの瓶に詰めて、なんだか得した気分です。セピア色の綺麗なジャムが出来ました。ジャムを煮ていると、狭い我が家いっぱいに甘酸っぱい香りが広がって、得も言われぬ幸せな気分になります。どんなアロマもかないません。 ちなみに私が参考にしたレシピ本は「甘い瓶の本」です。

Photo_3

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…なんてこと

大変なことになってしまいました。連日の報道に胸、鬱がれる思いです。過酷な状況にじっと耐え、助け合う被災者の方々に、日本人のメンタリティーの美しさを感じます。その一方で、直接被害を受けていない首都圏での買い占めに、嘆かわしさも感じます。こういう時にヒステリックな消費行動をするのは愚かな行為だと、私は思います。この状況下、いつもと同じ食生活が出来なくても、飢えるわけではありません。スーパーの店頭にパンが並ばないなら米を、米がないなら小麦粉を、少しの手間と知恵で、しばらくは凌げるのではないでしょうか?

交通機関の運休はもっと深刻ですね。通勤の足を確保するために、早朝に出かけたり、バスに長蛇の列を作ったり。長く続けば、疲労の蓄積になりますね。私は歩いても1時間半くらいの距離なので、さほどの不便はありませんが、多くの方が苦労して会社に辿り着いているのですね。それでも、首都圏が動かなければ、経済が止まってしまいます。それは、今後の復興にも関わる大きな問題です。ここは踏ん張りどころです。

西日本方面のお客様や、海外に暮らす友人から、数件のお見舞いメールをいただいています。お気遣いありがとうございます。ここ町田市では、駐車場の崩落で亡くなるという、痛ましい事故がありましたが、それ以外、周辺で目立った被害は見聞きしていません。スーパーの品薄や、停電による店舗の休業などは、大したことではありません。多少の不便はあっても、インフラは充分機能しています。

筆舌に尽くしがたいご苦労をされている被災地の皆さんに、私達に今出来ることは、義援金をお送りすることと、物資の買い占めを控えること、それからいい加減な流言飛語を一蹴すること。過去、悪質なデマで悲惨な出来事が起きた、その歴史に学ぶこと。悲しいかな、私が思いつくのはこのくらいです。

この状況下で、イベントなど衣装に関わる仕事は軒並み中止になり、当面は需要の大幅な落ち込みが予想されます。それでも、平日は毎日開けています。近い将来、活気を取り戻してくれることを信じて。

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問屋巡り そして浅草橋へ

小春日和のお話を書いてから、東京は幾度か雪景色に染まり、春と真冬を言ったり来たり。三寒四温、こうしているうちに桜が咲くのですね。

さて、根岸界隈を過ぎて、言問い通りを更に歩きます。‘根岸の里のわび住まい’なんて風情は今何処にもありません。そうか、このあたりは戦災で焼けてしまったのね。右手に入谷鬼子母神。〇〇メリヤスなんて、右から書かれた古い看板、‘〇〇ビルジング’まさに昭和の雑居ビル。戦後すぐの建物かな?数十年前、盛りの頃はどんな人がどんな商いを営んでいたのでしょう?やっぱり繊維関係かな?賑やかな売り声が聞こえてくるようで、しばし佇んでみます。

その先、右に折れると合羽橋の問屋街です。私の職業には全然関係ないのだけれど、素通りなんて、出来やしません。あちこち覗いて歩きます。巨大な寸胴や支那鍋、居酒屋の提灯、ケーキ屋さんのショーケース、素敵に格好いいプロ仕様の道具達。重そうな鋳物の鍋なんか、素敵すぎてうっかり買ってしまいそうです。空豆の箸置きをふたつ買って、気持ちを落ち着けます。無駄にどきどきしながら歩いていくと、でーっかいコックさんを頂いたあのお店に到ります。道具街はこのあたりでおしまい。

信号を渡ると(何通りかわからない)ここから先は生地とパーツの街です。衣装生地の問屋が数軒、それから、バックルや鋲など皮革製品のパーツ屋さん、皮革屋さん、リボンやテープの専門店、と続きます。このあたりも随分変わりました。20年くらい前、衣装生地屋さんの作りは独特でした。がらがらと引き戸を開けるとそこはたたきです。靴を脱いで、板敷きの売り場に上がります。所狭しと立てられた反物の間を客が行き交います。店員さんは、そろばんをはじいて、伝票を手書きしてくれていました。嘘みたいな古めかしい商いですが、ほんの20年かそこらの話です。今でも古い建物で頑張っている問屋さんはいくつもあります。近い業種が点在するこのあたりを歩くと、商いの原点が見えるような気がします。

浅草橋の駅に向かって更に行くと目立ってくるのが、造花やモールなど、店舗装飾の問屋さん。これまた魅力的で、いちいち気になります。ゴムの専門店や、風船、花火の専門店、梱包資材、きっとどれもなんらかの繋がりがあるのでしょうね。今度、郷土史でも探してみようかな。

駅までさらに数分、アクセサリーパーツの専門店が集まっています。大小新旧、バラエティー豊富な問屋群です。ひところ、ビーズ流行で、とーっても人の多かったお店も、最近は少し静かになったような…ここいら引っかかると、日が暮れてしまうので、出来るだけ見ないように、駅までダッシュです。半分は寄り道、トータル5時間くらいの問屋巡りを終わります。お疲れさまでした。

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問屋めぐり 日暮里

不覚にも、インフルエンザで数日寝込んでしまいました。病み上がりのボーっとした気分で問屋巡りへ。先を急ぐ気力が養われていないので、ふらふらのんびり歩き回りました。小春日和、眉間のあたりがもやっとしていて、物事が少し遠くに感じられる。そんな気分、嫌いじゃありません。日頃丈夫だから言えることですが…。

日暮里から浅草橋へ、生地やパーツの仕入れに、もう20年以上通い慣れた道です。まずはJR日暮里下車。徒歩3分。生地問屋の点在するエリアへ。思えばずいぶん様変わりをしたものです。初めて繊維街を訪れたころ、日暮里は今より敷居の高い街でした。一般客はお断りのお店もあり、駆け出しの私などはなかなか相手にしてもらえません。値段の安さだけで選んでは失敗していました。つっけんどんなおじさんと喧嘩腰になったり、老獪なおじさんにしてやられたり、かと思えば、びっくりするほど気っぷのいいおじさんにまけてもらったり、親切なおじさんに教えられたり…良くも悪くも繊維街はおじさんの元気な街でした。古くて乱雑で、無造作に積み上げられた反物には珠もあれば玉もある。私はそんな雑ぱくな雰囲気が好きでした。

最近は代替わりが進んでいるようで、若い店主がちらほら。一般客も多く訪れる名所になりました。接客態度も晴れやかな若い店員さん達、綺麗にディスプレイされたウィンドウ。一部では古い店舗の建て替えも。でも、お店の人との交渉は極端に少なくなりました。システマティックで機能的、感情の入り込む隙間はあまりありません。もし今景気が良かったら、ほんの数年でこのあたりも小綺麗なエリアに様変わりしてしまうかも。

幸か不幸か、この不景気。開いてしまった店舗のあとに、今新たな彩りを添えているのが、外国人商人達。小さな隙間を埋めるように、雑貨や洋服、帽子や飾りテープ、アジアのマーケットに迷い込んだような色彩が詰め込まれています。氷やさんの一角で洋服を売っている!なんて素敵な節操のなさ!好きです!このたくましさ。日本人が表を繕うことに腐心して、失ってしまった活力を思わずにいられません。

重い生地をぶら下げて、こんな余計なことをぼんやり考えながら、長い道のりを歩きます。繊維街を背に、尾久橋通りから尾竹橋通りへ折れて、さらに言問い通りへ、ぽかぽか日射しを背に受けて、ぶらり歩きは更に続きます。続きは次回。

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怖いお話

なんてこと!ミシンから煙が! 中古で買って、かれこれ20年以上使い続けてきた愛用のミシンです。アナログの古ーいタイプの工業用で、ずっと馴染んできたのに何度か修理屋さんのお世話になりながらも、働き続けてくれたのに

スイッチを入れてもベルトが回転しないので、ペダルを思いっきり踏んでいたら、なんだか焦げるような匂いが…???そして、テーブル下のモーターからもくもくと煙が!キャーいったい何が起こったの?!自分の指を縫ってしまった以来のパニックです。

ともかくミシンやさんに急いで電話、窮状を説明しました。そして解ったのは、モーターの劣化でした。アナログな機械にも寿命ってあるのね。知らなかったそして教えてもらったこっわいお話です。構造上の難しい説明はぜんぜーんわからなかったけれど、モーターはあまり長く使い続けると、なんだかの不具合がおきて、中で発火することがあるんだそうですそして、このところ、古いミシンでのこうした事故がとってもたくさん報告されているのだそうです私のミシンはおよそ30年くらい前に製造されたアナログの工業用ですが、この時期製造されたミシンに使用されているモーターでの報告が特に多いとのお話。ある縫製工場では、大きな火災に発展してしまったそうです

買い換えを覚悟しましたが、ベテランのミシンやさんは、ありがたくもこの老ミシンを行かす道を提案してくれました。結局、モーターだけ新品に交換して目出度く活動再開です。予期せぬ出費は痛いけれど、大事にならなくて本当に良かった。

でも、こんな情報、私は知りませんでした。ストーブのリコールみたいに、アナウンスメントされていないでしょ。それはとっても怖いことだと思います。しかも、その辺の情報を一切無視して、古ーい中古ミシンを今も売っている業者さんも多いとのこと!実際、試しに電話してみた他の中古ミシンやさんでは格安の中古を勧められました。

そこで、この場を借りて、警告です。もし、中古のミシンの購入を考えている人がいたら、モーターの状態は必ず確認してください。だいたい5万円以下で売られているような工業用は、相当年季が入っています。ミシンの状態を確認しても、経年の劣化について、なんの説明もないようなら、その業者さんは信用しない方がよさそうです。私も以前、予備にと買った格安の工業用は、すぐに壊れて、廃棄処分となりました。お値段だけで飛びつかず、くれぐれもじっくり検討してくださいね。

234 嬉しい新品のモーター。ピッカピカだぜ!働きまっせー。

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100円パラダイス

なんだかんだと言いながら、やっぱり忙しくなるとブログまで手が回らない。はて、何日ぶりの更新やら…

この間、素材探しに幾度か100円ショップを訪れました。噂によると町田のダイソーは日本一?だそうで、4階建てのビルがまるごとダイソーです。何が何処にあるか把握するにはちょっとした熟練が必要なくらい。大変な品数です。

これまで、私はこうしたディスカウントショップがあまり好きではありませんでした。物作りを生業とする者にとって、製品があまりにも安く売られていることに複雑な思いがありました。大量生産品であっても、一部手作業で仕上げられたものも少なくありません。その背景にある作り手の状況が気になるのです。このまま価格破壊が続いたら、製造業はどうなってしまうのだろう…と大げさに悲観してしまっていました。

しかーし!ここ数日のショップ行脚で開眼してしまいました。ただ眺めるだけでなく、素材として役に立つ品がないかと、矯めつ眇めつするうちに気づいたことがあるのです。100円なのに目立って見栄えが良かったり、使いやすかったりする、コストパフォーマンスの良い商品には共通点があります。それはデザインの良さ。ここで言うデザインとは、少ない行程、単純な作業で、いかに良いものを組み立てるか?という命題です。ベストデザインとは知恵の結晶なのだと、大きく頷いてしまいました。大げさじゃなく。

222_2 たとえばこれ、パーティーグッズのコーナーにあった帽子です。数枚のウレタンシートで構成されています。平たいパーツに切り込みを入れて、最小限の接着で組み立てています。ちゃんと亀さんに見えます。100円ですよ!

冗談グッズではありますが、脱帽です。なんちゃって。

作り手側も闘っているんだと大真面目に納得したのでした。さあ、私もベストデザインを目指そう!おー!

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